7月の訪日客数が単月過去最高に!訪日客が増える「円安以外」の理由は

7月の訪日客数が単月過去最高に!訪日客が増える「円安以外」の理由は

 日本政府観光局(JNTO)は21日、2014年7月の訪日外客数が329万2500人に達し、単月としては過去最高を更新したことを発表しました。また、14年1-7月の訪日客数は2106万9900人に達し、2000万人の大台を過去最速で突破するなど、訪日客増加のペースは加速し続けています。

 訪日客数の最多記録は2019年の3188万2049人でしたが、このままのペースであれば2024年の訪日客数は最多記録を更新する可能性が高いと見られています。

 円安が進んだことで、日本旅行のコストが大幅に低下したことが訪日客の増加を加速させていると言えますが、訪日客が増えている要因はそれだけではなく、美味しい食べ物やサービスの質といった日本の「ソフトパワー」が外国人客を惹きつけていることも大きな要因と言えるのかもしれません。

 事実、米国のネット掲示板「reddit」での反応を見てみると、

 「我々は日本のゲームで遊び、日本のアニメを見て育った」

 「日本は食べ物がガチで美味いし、何より安全」

 「人が多いのに、清潔で秩序がある」

 というコメントが多数見受けられました。

 2024年は米国のNBAプレイヤーであるカール=アンソニー・タウンズ選手や、人気歌手のビヨンセ&ジェイZ夫妻など、旅行のコストに敏感とは思えない世界中のセレブ達がこぞって訪日していることからも、訪日客の増加は円安だけが理由でないことが分かります。

 軍事力や経済力で他国を従わせる力を「ハードパワー」と呼び、文化や価値観で他国に与える影響力を「ソフトパワー」と呼びます。

 清潔さや秩序など、日本人の国民性や価値観が「強大なソフトパワー」と評価されるのは、本当に嬉しいこと。ソーシャルメディアの普及によって日本のソフトパワーが波及しやすくなっているとも考えられ、訪日客の増加とインバウンドの盛り上がりは今後も続きそうですね。